徹子の部屋を見ました。
時間帯が変わって、今では、めったに見られないのですが、昨日、たまたま、テレビをつけると高田美和(女優)さんが出ていました。
長谷川一夫氏に教わった貴重なことや日本文化のすばらしさも含めて若い俳優さんたちに伝えたいとおっしゃっていました。
本当に、そうだなと聞き入っていましたが、その話の中で、長谷川一夫氏に言われたエピソードを語っていました。
「おまえ、その姿勢、らくか?」
「楽なものは、だめだ。美しくはないよ。」
『「肩をぐいっとさげ、背中の貝殻を引き寄せなさい」と言われたんです。』
(肩甲骨をぐいっと後ろに引き寄せるという動きのようです。)
その本人にとって、つらい姿勢こそが、見る者には美しいと。
他にも、着物の衿の内側からの、ちょっとした手をのぞかせるしぐさから、ふすまの開け閉めにいたるまで、魅せ方を研究し、粋(いき)や魅力を絶やさないふるまいを大切にしてきた、長谷川一夫の思い出話が続きました。
高田美和さん、お年のようですが、さすがにその着物で座る姿は美しかったです。
きっと、この話の最中も、らくではない姿勢でトークしているのでしょう。
お腹に力をいれ、背筋をのばし、肩をぐいっとさげ、肩甲骨を引き寄せて。
だらしなく座りテレビを見ていた私は、我に返り、ちょっと鏡の前で、やってみました。
なるほど、こういうことなんですね。本当に、反省です。