椅子の座面と背もたれの間に硬いクッションを置いて、座骨をその角に当てるようにして座ると疲れない

腰痛の予防として、座り方、ここにも書いておきますね。椅子の座り方です。
正しく椅子に座ると疲れにくいし、猫背にもなりにくいです。





椅子に座るときは「座骨を突き出してしゃがんでいく

座るときにこれを意識しなければ

多くの人はハムストリングスが硬いので
→座骨が座面で手前に着地してしまう
→骨盤が後傾する
→腰椎が丸まり、背中も丸まる
→悪い姿勢で疲れやすい(腰痛、肩こり、ストレートネックになりやすい)

なので、座骨を突き出して座りましょう。
浅く座るのも、深く座るのも、座骨が後ろにあれば大丈夫

座骨を突き出して椅子に座る
→ハムストリングスをのばして着地できる
→骨盤が程よくたつ、わずかに前傾
→腰椎のおへそ側へのカーブが維持できる(ニュートラルな状態)
→そこから背骨のS字カーブが維持できる
→長時間疲れにくい(いい姿勢を維持できる)

さらにこれを長持ちさせるのに硬いクッションを使うといいです。

ソファーなど、自分の腿の長さにあっていないところに安定して座ろうとした場合、だんだん座骨が前にずれてしまい、骨盤が後ろに傾いて、すぐに悪い姿勢になってしまいます。

背もたれの下に硬いクッションを置いておき、そこの角に向かって座骨をつけるようにして座りましょう。(下の図の紫がクッションです)

座面の距離を縮め、座骨のうしろに、硬いクッションの支えがあるだけで、座り心地が安定するのが、かわります。
上半身のS字のカーブも無理なく維持できるので身体も楽です。

ぜひ試してみてください。



香里園でヨガを教えています。(教室のホームページはこちら)

 

ホットフラッシュさえも改善してしまう、ヨガの呼吸のすごさ

ヨガを毎日のようにしているおかげか、筋力の衰えも、身体の不調に困ることもなく、それは当たり前と思っていました。

つらかった肩こりも、ギックリ腰(腰痛予防体操はこちらの記事)も、遠い昔のこと。風邪をひきやすかった若いころには想像もしなかった元気さです。

年中無休で風邪もひかずに家事や仕事に頑張れるのは、本当にヨガのおかげです。

 

ところが、ついに、ホットフラッシュになってしまいました。




知ってはいたのですが、あの、更年期の女性に有名な、急に「暑い~!」(そして汗)です。

忙しい人には更年期の症状は来ないから大丈夫などと聞いていたので、まさかという感じです。

困りました。

ホットフラッシュは、「暑い~!」かとおもいきや、「寒い~!」も来るのです。(私の場合)

扇風機を自分にがんがんあてたあと、すぐに毛布にくるまるような、滑稽さです。

夜も、寝ていて、暑い寒いで、2時、4時と目が覚めて、寝付けない。

ホルモンバランスの乱れだから、しかたないか・・・

と、あきらめかけていたのですが、何かに集中することもできず、困るので何とかしなきゃと。

そこで、思いついたのが呼吸です。

って、いままでヨガで呼吸してるじゃない!と言われてしまいそうですが・・・確かに、ヨガは「呼吸して~吸って~吐いて~」を、言わない日はないです

ところが、自分は指導のほうに力を入れすぎて、ポーズなどを教えながらも、永遠と説明をし、さらにはアジャスト(姿勢を直す手助け)をしているので、ずっと自分自身の呼吸はとても浅くおろそかになっていたんですね

自主トレーニングでも、途中で次のレッスンのためのメニューを思いついてしまい、メモを取ってしまうので、集中してヨガに取り組む時間には、なっていなかった。(「医者の不養生」というには、おこがましいですがまさにそれ)

そこで、原点に立ち返り、自分自身もしっかり呼吸を重視したヨガを行うように、心改めました。(忘れていたんですねえ)

すると、あのつらかったホットフラッシュは、ぴたっとなくなったのです。一晩ちゃんと眠れたわ、というのが2週間続いています。変な汗もかかない。

これは、効いている。つまり呼吸でホルモンの乱れから来る、自律神経のバランスの乱れを抑えることができているのだと確信しました。

つらいホットフラッシュがぴたっと止まって2週間、呼吸を再認識しトレーニングし始めたのも2週間ほど前からなので、即効性があるのだと思います。

誰でもこのように効くかは保証できませんが、もしも、困っていたら、ぜひ呼吸をしてみてください。


どんなふうに実践したかを備忘録として書いて置きます。




毎回レッスンのはじめに、5分程度のプチ座禅を生徒さんと行います。そのとき、かならず呼吸のリズムを変えないで、吸う息を3秒、吐く息を3秒にそろえて、自然呼吸をします。

生徒さんには毎回このアドバイスをしますが、そのあと、私は、いままでレッスンメニューをチェックしたりしていたのです。それを改め、ちゃんと短い時間でも、胡坐をかいて一緒に呼吸をするようにしました。

そして、ヨガを指導するときは指導に集中します。自分がヨガしていては仕事にならない(笑)

ただ呼吸と動きを合わせて、ひたすら連続して動く時間が、たまにあるのですが、その時には、一緒に呼吸に集中してレッスンに参加します。(5分から10分程度)

自主トレーニングでは、初心に帰って、呼吸に集中したヨガの時間60分程度。(やっぱりメモは取ってしまうのですが、途切れても、また呼吸に集中します。)

こんな感じですが、ほぼ毎日呼吸に集中する時間をとるようになったのが効いたのかもしれないです。

栄養ドリンクを飲むのと同じくらい!?(笑)呼吸の時間を大事にするようになりました。


ですので、毎日、5分でいいので、吸う息、吐く息をそろえて、目を閉じて呼吸するといいと思います。ヨガをするときには、とくに呼吸に集中して、繰り返す。これだけで自律神経のバランスに効きます。

副交感神経が優位になる時間を確保することがポイントです。

さらに言えば前屈の姿勢は副交感神経が優位になりやすく、リラックスできるので、「前屈の姿勢(ポーズ)をして、呼吸をし、そのあと後屈の姿勢をセットにして呼吸をする。」バランスよく行うと効果的です。

ストレス解消にも本当に効くようで、生徒さんがストレス性の肌荒れになやんでいたのですが、治って来たようです。嬉しい



VICKS (ヴィックス)加湿器 シンプル設計で、雑菌繁殖の心配なし

乾燥する季節になってくると、加湿器を使いたくなりますね。




でもこの加湿器が原因で病気になってしまうことがあるので、要注意です。

清掃を怠って、使い続けると、カビや雑菌が繁殖し、それをばらまき続けることになりかねないからです。これは空気清浄機やエアコンにも言えることです。

とくに水のある環境を好むレジオネラ菌」は、大変危険です。

過去に、加湿器が原因で、病院や入浴施設でレジオネラ菌に集団感染というニュースを聞いて怖くなったことがありました。衛生管理は本当に大切です。

ですので、加湿器も、手入れのしやすい、シンプルなものがいいのです。

加湿器には、スチーム式、ヒーターレスファン式、ハイブリット式、超音波式などがあり、スチーム式がもっとも衛生的のようです。

でも、なかなかないんです。シンプルなスチーム式。

唯一あったのが、VICKS(ヴィックス)の加湿器。見た目はおしゃれではないですが、手入れがしやすく、安心です。デザインのおしゃれな加湿器でも、病原菌をばらまかれては困るので。

衛生面が心配なので、長年これを愛用しています。本当に電熱棒が入っているだけのシンプルさ。洗いやすくて衛生的。




でも過剰な湿度の求めすぎはよくないと思うのです。過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し。

湿度が高すぎると、今度は、カビのほうを心配してしまいます。カビが原因でアレルギーや肺炎になってしまうこともあるからです。

ですので、ほんとうに乾燥しているときだけ、短時間使うようにしています。

昔なら、ストーブの上のやかんから、水蒸気が出ていて、それが部屋をある程度、加湿してくれていたものです。やかんなら、清潔。でも今度はやけどが心配。なかなか難しいです。

寒い冬ですが、カビ予防のためにも、一日に数回は、窓をあけて、換気をして、風呂場など、水のある環境は、しっかり乾燥させ、清潔さを維持することが大切です。

 

 

 

年齢と髪

%e9%ab%aa%ef%bc%92若いときは、髪型にこだわる時期はあったものの、髪の毛そのものを気にしたことなんてありませんでした。それが「若さ」なのです。

いまは、顔や手の衰えを気にするように、髪の「状態」を気に掛ける悲しい年齢になりました。

いえ、悲しいのは、年齢にあらがおうとする「自分の至らなさ」、そこは「年は取るものだ」と悟らねばならないところです。・・・とはいえ、気になる。

もちろん自分なりに、最善はつくしています。

髪に化学物質は一切近づけない、つまりシャンプーやリンスはつかわないで石鹸です。(これは以前にも書きましたが

そのかいあってか先日も、生徒さんに髪の毛をほめていただけて、嬉しかったです。いや本当に素直にうれしいです。人に褒められることなどめったにないですから。

それでも、どうしようもないのが、白髪の出現です。

ついに、ちらほら、出てきました。それはそうでしょう、白髪のひとつやふたつ、なければおかしい年齢です。

さあ、それをどうするか・・・・

染めたくないのです。

なぜ?

めんどくさいから・・・

一度染めると、その作業に追われるのは、想像に難くない。そうでなくても、鏡で髪のボリュームや生え際に気をとられるのに、さらに、その根元を頻繁にチェックするのはもうしんどいです。

そこで、発想の転換です。白髪は見せることにしました。



つまり、ぱらりとちらつく白髪を隠さない、「さらす」ことで「楽になる」という選択です。

「ぱらり」に不快さがあっては、周りに申し訳ないと思い、最近のばし放題だった髪を切りに行きました。

美容院に行くのさえ、勇気がいります。それこそ、この白髪をさらすのです。もう見られる前に告白するしかない。

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「白髪があるんです。でも染めたくないんです。白髪が見えても、おかしくないような、若すぎない髪型にしてください。」(恥をしのんで正直に訴えました。)

ヘッドスパしたらどう?とか思ってるのかもしれないなあ・・・いや、エステとかそういうのも苦手だからなあ
・・・という心配をよそに、粛々と仕事をしていただけました。本当に感謝です。見た目の清潔さを維持するために、また近々お世話になります。




 

 

ヨガは外反母趾の予防や改善にもなります。自宅では「ぞうり」もおすすめ。

yogaヨガは、裸足で行います。

しっかり足裏でマットをとらえることで、普段意識しない足の裏の筋肉が使われます。

立って行うポーズは、バランスをとるためにも、足裏を意識して床をとらえるからです。

そのおかげで、時間はかかりますが、足裏の筋肉が鍛えられ、外反母趾も治るケースがあります。

現代人は、靴の中で足がいつも窮屈で、知らず知らずに足裏の筋肉を動かすことを忘れているのかもしれないです。

ヨガを始めて間もない人は、若い人でも少し歩幅を広げて立つだけで、ふらふらと、危なかしいことがよくあります。

足裏だけに限らず、足で踏ん張るという足全体の筋肉もあまり使われていないせいかもしれないです。

裸足で、足の指を自由に動かせますか?

足でじゃんけんのグー、チョキ、パーのようなことが、とてもできそうになければ、もしかしたら、足裏の筋肉があまりなく、足の裏もぺったんこだったりするかもしれないです。さらに土踏まずが見当たらないなら、要注意です。

もしぺったんこの足裏であれば、足が疲れやすかったり、膝が痛む原因になります。足裏の筋肉を鍛えて、しっかり土踏まずを育てましょう!

%e8%a3%b8%e8%b6%b3じゃあ、どのようにして、足裏の筋肉を鍛え、土踏まずを作ればいいのか、それは、裸足で遊ぶことです。(いや、もう子供じゃないし・・・)

ヨガのように、マットで裸足で立ち、踏ん張るのもとても効果的です。裸足で、タオルをつかむトレーニングも、足裏の筋肉トレーニングとして、よく見かけますが、毎日トレーニングするのもつい忘れがちです。

そこで、おすすめなのは、自宅のスリッパを「ぞうり」にしてしまうことです。

私は、自宅はスリッパでなく草履です。

子供の足の健康を考えたときに、外遊びに草履をはかせたのがきっかけですが、家でもスリッパをぞうりに変えてみたんです。



すると、夏は気持ちいいし、指でしっかり鼻緒をつかんで歩くので、家で歩き回るたびに足裏の筋肉をしっかり使うことができます。冬は裸足でも、5本指靴下でも快適。そのせいか、外反母趾などのトラブルにはなったことがないのがちょっとした自慢です。

ちなみにずっと履いているぞうりはミサトっ子ぞうりという、奈良県で作られている日本製のぞうりです。親子で何足もはきつぶしました。(室内履きにしています。)

ちょっと鼻緒がきつめですが、すぐに緩んでしまうので、ワンサイズ小さいものを買っています。(はじめだけきついので5本指靴下をはいて、使用するといいです)

似たようなものも、ほかのメーカーもあるようですが、鼻緒のデザインや、ぞうりの愛らしい形がお気に入りです。

フローリングが傷つかないかと心配もしましたが、まったく大丈夫でした。裏はゴムでしっかりしています。

自宅で、足指を開放できるので、ぞうりの気持ちよさにはまっています。



きつい靴を履き続けていて、外反母趾が気になったら、室内履きをぞうりにしてみると、それだけでも、足裏の筋肉を鍛えて、改善されていくと思います。

 

 

運動嫌いな高齢者でも超簡単!血管若返りの「ゾンビ体操」やる価値ありです!

ジョギング

生徒さんから、年配の親でもできる何か簡単なエクササイズはありませんかと尋ねられました。

本当は、散歩が一番かと思いましたが、散歩はしないとのこと。

散歩はお天気にもよるので、つい続かなくなったりするかもしれないですね。習慣になってしまえば、意外と続くのですが、なかなか始めは難しいものかもしれないです。

外へ出るのがあんまり、というなら、うちの母もやっている、NHKの体操は、おすすめです。(ラジオ体操だけではなく、一日中ちょこちょこ体操の時間があります。)

家事をしながらNHKをつけておいて、時間になったら、一緒にはじめるだけ。内容もかなり考えて作られているので、衰えがちな下半身の筋肉から、上半身まで、動かせます。そして、座ったままでもできるものも、同時進行で行っているので、誰でも取り組みやすいです。



これも面倒だなと感じたら、「ゾンビ体操」をするのがいいと思います。血管を若返らせる体操として、テレビでも何度か取り上げられていました。

書店でもよく見かけます。

これ、うちの教室でも、年配者向けの午前のストレッチのクラスで毎週必ずやっています。

やってみると、指先から足先まで、しっかり血液が流れるのが、わかるような気がするくらい、じわーっとしてきます。指先があったかくなります。続ければ、運動不足で退化した末端の毛細血管も伸びてくるのではないでしょうか。

有酸素運動により、血管の内皮から一酸化窒素が生産され、血中のNO(一酸化窒素)が増えて、それが血管を拡張します。その結果、血管年齢を若返らせてくれるということのようです。ウォーキングのような有酸素運動の習慣がない場合は、本当に簡単な有酸素運動になると思います。

くせになるほど簡単で、つらくないので続けやすいんです。でも、身体をぶらぶらするときにリズミカルに呼吸をすることになるので、意外と有酸素運動ができています!

1分その場で、身体を「いやいや」するようにゆするだけです。そして30秒休憩。また1分身体をぶらぶらゆすります。足踏みする感じで、全部の関節を緩めながら。そして30秒の休憩。最後の1分、肩も腰も膝もぐにゃぐにゃに、まさにゾンビのように動かします。

これだけ、なんですが、3セット目のあと、本当に実感します。身体に血がめぐってる!という感覚がわかります。

これ、適当にやるのではなく、時間をしっかり測って、一度でいいので体感してみてください。

よくテレビ見ながら、コマーシャルの時になど、お手軽そうに言いがちですが、それはだめです。ちゃんとやってみてこそ、本当に値打ちがわかります。

しょーもないようなことが、積み重なって、変わっていくのです。

うちの教室の年配クラスの人も、椅子につかまったスクワットも怖くて恐る恐るだった人が、今では、支えもなしで、なんなくこなしています。ゾンビ体操も続けています。姿勢もよくなってきているのが見ていて嬉しいです。

人間の筋肉は80過ぎても鍛えることができます。

その手始めとして、このゾンビ体操はとってもおすすめです。朝やれば、一日が楽に動けると思います。

そのうち、歩いてみようかな~という気分になれば、はっはっと、少しだけ息が上がる程度のウォーキングを習慣にするのが、一番だと思います。

歩くと、ストレスも解消されるし、認知症予防の効果もあると言われています。あの哲学者イマヌエル・カントは散歩が習慣で、80才まで元気だったといいます。



カントが散歩する時間があまりに正確なので、カントを見て時計の針をあわせたというエピソードは有名です。

とにかく、歩くのが一番です。心肺機能も鍛えられます!

その手始めに「ゾンビ体操」ですね。

 

洗濯物の匂いのもと、洗剤は極力少なくしまよう。部屋干しには扇風機を。

洗濯2
梅雨です。



洗濯物を部屋で乾かすこともあるかと思います。

うっかりすると雑菌がわいてにおってしまい、洗いなおすという経験をしたことはないでしょうか。

匂いの原因は二つあります。

まず洗剤

これが多いと雑菌やカビの餌になります。

乾かすスピード

これも時間がかかると、雑菌やカビの発生の原因になります。

一度洗濯物に匂いなど感じると、しっかり洗わないといけないと思い、さらに洗剤を多く使いがちではないですか?もしくは消臭効果のある洗剤や強い香りの洗剤を使ってごまかそうとしてはいないでしょうか。

ぜひ、洗濯機のすすいでいるところを見てみてください

多すぎる洗剤がすすぎきれず、最後のすすぎでも泡にあふれていたりすることがあります。

これが雑菌の餌になります。

このまま干してしまったら、さらに洗剤の残った衣類を肌につけることにもなります。肌荒れの原因にもなります。

洗剤は極力、少な目にしてみてください。絶対に匂うことはありません
多すぎる洗剤は、洗浄力も落としてしまいます。(これはまた別の機会に書きます。)衣類の量にあった少なめ洗剤のほうがきれいに落とせます。

そして、乾かすスピードです。

天日に干せば、日光や風で早く乾くので大丈夫。しかし部屋に干すなら、扇風機で風を送るのが一番です。

洗剤を少な目にすれば、環境にもいいし洗濯槽のカビも防げます。



ストレスは悪くない ストレスからの「チャレンジ反応」は大きな成功のカギ 健康心理学者ケリー・マクゴニガル  





「ストレスはあった方が良い」と、思い込み、受け入れることが大切のようです。
思い込む力は侮れない、ストレスがあっても害にならず、むしろ成功するエネルギーに変えることができる。ポジティブな思考だけで寿命ものびる、そしてダメージはどう克服するか、心の作用について、今回はちょっと長いですが、まとめます。ぜひ我慢して最後まで読んでいただけると嬉しいです。
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世界一受けたい授業に、ケリー・マクゴニガルが登場しました。TEDにも出ている心理学者です。ヨガと癒しについての講義もDVDで出されていて見たことがあるので知っていました。ヨガのインストラクトも美しくこなす才色兼備な人気の心理学者です。

ストレスについて研究されていて、今回番組では、ストレスを悪いものだと思わないで、そのストレスから良い結果を生み出すことができると信じることの大切さを説いていました。

「ストレスはあった方が良いと思い込み、(ストレスを)受け入れる」こういう考え方を心理学ではマインドセットというらしいです。

ストレスは悪くないんだと思い込む、それがもたらす結果は、害どころか、逆にとてもいい結果を生じるらしいです。思い込むだけで結果が変わる。その思い込む力は侮れないといいます。

たとえば死亡率一つとってみても、ストレスは健康に悪いものだと思っている人は、思っていない人に比べて死亡率が高いらしいです。ストレスを害だと信じたとたんに、それが心不全などを引き起こすのだそうです。

つまりストレスは無害で、ストレスを悪と思ってしまうことが害になるストレス無害説

はっと、してしまいますよね。ほかの心理学の先生がこういっていたのを思い出しました。「辛いな」ということが、がんなどの病気を引き起こしてしうもの。嫌なことや、きつい仕事でも、「辛い」という思いがなければ大丈夫と。辛いという状況からは逃げたほうがいいと。

人間って本当に気持ちの生き物なんですね。「病は気から」ということわざもあるように、(何年も消えないことわざには真実があることがあるといいますが)実際、調査してみても、そう言えるようになってきているようです。

番組では面白い例を挙げていました。

ホテルの客室係の人たちは、1時間に300キロカロリーも消費するほどの重労働なのに太った人が多くて、アンケートをとったそうです。その結果、仕事以外には運動はしていないようです。

つぎにその客室係の従業員に、この仕事だけでもこんなにカロリーを使っているから痩せますよと、教えると、なんとそれだけで4週間後には体重も体脂肪もぐんと減ったらしいです。(ハーバード大学の実験)

同じ生活でも、これは痩せるんだと思い込むだけで、痩せるなんて、しらなきゃそんですよね。

なんだかプラシーボ効果(偽薬)のような話です。映画 コントロール (2004)を思い出してしまいます。ハーバード大学での実験は、痩せるほどの仕事をしているはずなのに、認識がないだけで、痩せなかった。認識させる、痩せるんだと思い込ませることで、痩せた。思い込みが結果を生んだ、というもので、偽薬とは若干違うのですが心の不思議が面白いです。

寿命についても番組で取り上げていました。

年を取ることは知識や経験が豊富になるからすばらしいと前向きに考える人(ポジティブな人)と、老いることで自分は役に立たないと否定的後ろ向きに考えてしまう人(ネガティブな人)を比べると、ポジティブな人のほうがぐんと長生きしているそうです。

心理が行動に与える影響として、ネガティブな人はいつもあきらめがちで健康を維持する努力や運動をしないが、ポジティブな人はやればできると健康に気を使い、運動の習慣をかかさない、その結果、長生きにつながるようです。

身体の中では、ストレスを受けてもそれが悪とはとらえなかったり、なにがあっても、ポジティブに考えることで、同じ状況においても、心臓の血管が収縮しないようです。身体の負担にならない。ストレスや緊張でドキドキする場面さえ、「血液がどんどん送られているわ」と肯定的に考えることのすごさです。それで病気にもならない。本当にポジティブです。

またストレスを解消するのは女性のほうがうまいらしいです。嫌なことがあっても「しゃべる」ことで心臓をストレスのダメージから守るそうです。その結果、免疫機能も高めるようです。嫌な感情はさっさと吐き出してリセットですね。

ストレスが全くないと、かえって「うつ病」を引き起こしたりするようです。

たとえば退職して家にいるとリラックスして、副交感神経が上がるんですが、この状態が長いと、血管が開いたままになり、かえって血流が悪くなるのだそうです。運動もしないと、自律神経の総合力がますます落ちて、より血流が悪くなるのが原因だそうです。

なにもしない生活は身体にも良くないようです。

緊張してドキドキするストレスはうまく使うことでプラスにもなる「チャレンジ反応」

例えば試験の時の、ドキドキ。ストレスで興奮してアドレナリンが多く分泌し、リラックスして試験を受けた人に比べて、成績が良いという結果が出ているようです。

アドレナリンは五感を研ぎ澄ませ意識を集中させるのだそうです。

プレッシャーやストレス、そのドキドキする状況は、自分にはチャンスと思ってもよさそうですね。

ドキドキの状態で、自分はどれだけ努力したか、どれだけ経験を積んだかなどを思い出し、どうすべきかということに全力で集中、こういうことがチャレンジ反応というものを生むようです。

チャレンジする人には、血管の収縮はなく、心臓の鼓動は早くなり、アドレナリンは分泌して、高揚感が高まり、自信を持てて、いい結果を生むようです

ストレスが多い生活であっても、恐れることなかれ、ピンチもチャンスに!とてもためになりました。

「ストレスやダメージから最も早く立ち直るには、何をするべきか」

最後に興味深かったのは、ストレスやダメージを受けたときの解消するのに最も効果のあるものはなんでしょうというものです。

なんだと思いますか?

それは「ボランティアをすること」なのだそうです。

自分が立ち直るための、もっとも早い方法がボランティアだときいて、ボランティアの経験のある人なら、わかる、と感じた人は多いと思います

「自分が辛いときこそ、人のために何かをする」この一見逆とも思える方法が、効果的というのは不思議ですね。

この例として2013年4月のボストンマラソンを上げていました。あのときのテロで、その場にいたランナーや地元の人たちは自主的にすぐにボランティア活動を行って一緒に救助し続けたそうです。

相当なストレスの中、救助活動や献血、懸命に助けの手を差し伸べました。そうした人々、つまりボランティア活動をした人のほうが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)から早く回復したそうです。

ボランティアをしているとき、脳の中では、オキトシンという恐怖を鈍らせ勇気をわかすものが分泌するので、自分自身もはやく立ち直ることができたのだそうです。

また、実験でストレス状態のある人が、ボランティアをしてその後どうなったかをしらべると、ボランティア経験のない人の死亡率はある人より30%も高かったらしいです。

現代人が知りたい健康心理学者ケリー・マクゴニガル
今を生きる知恵が詰まっている書籍が流行っています。私のつたないまとめでは伝わり切れません。参考まで紹介しておきます。

こちらのスタンフォードのストレスを力に変える教科書はアマゾンの心理学入門のカテゴリーで1位になっていました。





TEDの日本語字幕つきのサイトがあったので載せておきます。「ストレスを友達にする方法」(字幕がでないときは、画面をタップして右下のCCにスラッシュが入っているかもしれないです。そのCCの上をタップするだけで字幕がでます。

有名なのがこちらのスタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)です。

スタンフォードの自分を変える教室 ケリー・マクゴニガル

 

ヨガについてはこんなものも

 

アレルギー改善、がんの予防、シワ改善、うつから認知症まで腸内細菌パワー

「世界ふしぎ発見」2016年3月19日を見ましたか?



私がたまたまテレビのスイッチを入れたときには、番組はもう途中だったので、番組をまとめたサイトも見てみましたが、改めて、腸内細菌の働きに驚きました。

花粉症を改善するのに、「すんき」という漬物(長野県)が効果的だという検証を行っていました。こちらは住まいが関西なので京都の「すぐき」かと一瞬思ったのですが、「すんき」です。

その「すんき」が身体に上手くあった人は、花粉症に劇的に効果があったようで、Ige値というアレルギー反応の目安となる数値も基準値に向かって安定していたようです。

そのほかにも腸の中に住む「エクオール」という菌は女性の更年期障害を軽減してくれるのだそうです。更年期になると女性ホルモンの分泌が減っていくのですがそれを補う働きあるようで、骨粗鬆の予防にもなるといいます。さらにはシワも改善するらしいです。エクオールのある人はがんの発症も少ないということです。

エクオールは腸内細菌のラクトコッカス(乳酸菌の一種)と大豆に含まれるダイゼインと結びつくことによって腸内で作られるようです。でもラクトコッカスを腸内に持っていて、エクオールを作れている人は、日本人の43%らしいです。欧米は20~30%。確率的には日本人であれば期待していいかと思います。

エクオールを作れているかどうかはその人の食生活によるようです。

大豆製品をたくさん食べている人(豆腐、納豆、味噌汁など)はエクオールが非常にたくさん作られていているようです。
大豆
大豆以外にも、くずにもダイゼインは含まれていて、それは大豆の3倍にもなるようです。

こうして腸の状態を整えることは、人の気分にも影響するようです。乳酸菌などをしっかりとると、不安な感情になりにくいということです。

腸と脳は本当に密接に関係し、神経でも結ばれて、7割は腸のほうから脳へ指令が出されているということのようです、(UCLA教授エメラン・マイヤー氏による)

なので腸内環境によって感情が変化し、いつも腸と脳は相関関係があるようです。

うつ病の改善にも、栄養を改善して、腸の状態も改善していくという方法(栄養療法 エイブラム・ホッファー医師)があるようです。新宿溝口クリニックの溝口医師は日本でこの方法を取り入れているようです。ある女性は、食事と、弱った腸を改善するためにタンパク質もとるようにして2週間ほどでうつで寝たきりの状態から起き上がれるようになったといいます。

ある日本の老人ホーム施設では甘酒を毎日コップ一杯のむようにしているらしいです。快便により感情が安定することが認知症の改善にも役立っているようです

腸内細菌は、赤ちゃんが産道を通るときに親から受け継ぐものらしく、出身地など個性のあるものらしいです。乳酸菌や麹菌など自分に合う発酵食品をみつけて腸内フローラのバランスをいい状態に保つといいようですね。



 

道具要らずの手足の冷え解消。副交感神経を優位にするだけです。

昨年末のNHK「ためしてガッテン」(H27.12.23)で冷え性を改善する方法を紹介していました。



冬には手足が何となく冷えるときもあります。家にいながらも、たまにカイロを使ってしまいます。そんな冷えた身体を解消する方法が、とても簡単で驚きました。

副交感神経を高めるだけなのです。

人間の活動には、自律神経が深くかかわっていますが、活動的なときは交感神経が高まっていて、リラックスしているときには副交感神経が高まっています。

番組では副交感神経を緩めるという表現をしていましたが、その方法を提案したのは、第56次南極地域観測越冬隊(医療担当)及川欧氏で、医学研究で冷え性の研究を行っている先生です。

方法は、座って腿の上に両手をのせて、目を閉じて、触れているところが暖かい、と感じながら副交感神経をゆるめていくだけです。

具体的には、

①背筋を伸ばして楽な姿勢をとる
②手を腿にのせて目を閉じる。
③「気持ちが落ち着いている」「両腕が重たい」「両足が重たい」「両腕が暖かい」「両足が暖かい」と心の中で唱える

これを一日5分を3回行えば、冷えにわずらうことなく過ごせるようです。

5分ほどすると、手足も足先も体の芯から熱がわいてくるように暖かくなります。番組ではサーモグラフィーでその様子を証明していました。

さっそく、「ためして」みましたが、本当に冷えていた指先も足も暖かくなってきます。騙されたと思って時間があればぜひ試してください。

そもそも冷えの原因は、交感神経の過緊張により血管さえも収縮し、手足の先の血流が少なくなってしまうことのようです。

その交感神経の緊張の原因の一つはストレス

なので、ストレス解消法がそのまま冷え性の解消法になるのですね。

この方法であれば、冷えだけが改善するだけでなく、どこでも、いつでも、ちょっと気持ちをリセットしてイライラやストレスの解消にもなりそうなのでよさそうです。

冷えですが、私はヨガをはじめてから、以前より筋肉量が増え、身体に熱を生む力を実感しています。

少し動くだけで、増えた細胞内のミトコンドリアがフル回転して熱を生んでくれるような気がします。エンジンがかかり、身体はすぐにスタンバイOKです。やる気の源にもなっています。

平熱も以前より高くなり、風邪にかかりにくくなりました。免疫力は確実に高まっていると自負してしまうほどです。

そんな私も、指先がとても冷たくなっていたりすることがありました。振り返ると、やはり心配事をしていたり、なにか緊張していたときだったとガッテン、「合点」がいきます。

リラックス状態かどうかで血流状態に影響し、冷えさえも引き起こしていたのかと思うと、つくづく人間の身体って面白いものだと思いました。

筋肉だけではない身体のメカニズムに驚きです。自律神経とのかかわりで血管までもが収縮してしまうなんて、人間は繊細です。

副交感神経を優位にしていく時間をもつことの大切さを改めて感じました。

自律神経についてですが、ヨガの生徒さんに、眠れないときのアドバイスで、副交感神経の話をよく出します。

日常生活の忙しさや、ストレス、スマートフォンのブルーライトなどで、寝つきが悪くなることも増えていると思います。

それは、交感神経が高まり過ぎている状態で、とても寝付ける状態ではありません。

リラックスし、眠れるようにするには、副交感神経を優位にしていくしかないのです。

布団の中で、眠れない眠れない思えば思うほど、目がさえることでしょう。

自律神経は、呼吸と結びついているので、副交感神経を高めていくには、ゆっくりとした均等な呼吸を繰り返せばいいのです

交感神経は吸う息と結びついていて、副交感神経は吐く息と結びついています。吐く息を丁寧に、呼吸の長さをそろえることでリラックスしていけます。

羊など数えては、よけい交感神経が高まりそうです。

ゆっくり自分の呼吸の音だけに耳を澄ませ、吸う息と吐く息の長さをそろえてみてください。

そうすると劣勢だった副交感神経が優位になり、自律神経のバランスがとれ、リラックスした状態になり、自然に眠りにつけます。

身体もきっとホカホカしてくるでしょう。

赤ちゃんがそうですね。抱っこしている赤ちゃん、眠たそうなときは身体がほかほかして熱くなってきます。腕が足が暖かい。お母さんはそれで察知して、早くお布団に入れてあげなきゃって思います。

人間の体って面白いです。