唾をのんでも「むせる」ようになってきたら、喉や舌の筋トレで改善

Yoga&Healthy muscle

あれ?よくむせるようになってきた、と思うことはありませんか。

中高生のころなど、食欲旺盛でどんなに急いで飲んでも食べても、むせることなどなかったものです。

ところが、唾をのみこんだだけでも、唾液が気管に入り込み、苦しくむせる経験をすることがあります。

これは、明らかに、喉の老化なのです。



喉には、気道と食道が隣どうしにあります。物を食べたり飲んだりする際には、気道のほうに入らないように、気道の入り口の蓋、咽頭蓋(いんとうがい)が閉まるようになっているのです。

ところが加齢により、この咽頭蓋(いんとうがい)がタイミングよくしまらなくなり気道のほうへ、水分や食べ物が入ってしまうので、むせるのです。咳をすることで、気管に入ってしまったものを出そうとする生体反応が起こります。

気管に何か入ってるようであれば、むせて出してしまうほうがいいです。

うまく出せれば、誤嚥(ごえん)にならずにすみます。

誤嚥(ごえん)というのは、気道のほうに食べ物が入ってしまうことをいうのです。

飲み込むことを嚥下(えんげ)といいいます。飲み込みがうまくできなくなることを嚥下障害(えんげしょうがい)といいます。

咳が出るならまだましで、年をとってしまうと、気道のほうに物が入ってしまっても、咳さえもでず、誤嚥していることに気が付きません。知らず知らず、気道に物を送り込んでしまうことがあるので危険です。

さらには誤嚥により肺炎を起こしてしまうこともあります。これが誤嚥性肺炎と言われるものです。

唾液が、無意識に気管に入っていても気が付かず、唾(つば)が原因で誤嚥性肺炎になってしまっているということもあります。

ですので、嚥下障害があれば、口の中も常に清潔にする必要があります。

むせるようになってきたら、嚥下機能の低下を予防するための筋肉トレーニングをしてみましょう。(ただし、嚥下障害は、加齢以外の原因、脳卒中、脳腫瘍などの原因もあるので解消されなければ検査してもらいましょう)

簡単できる予防は、喉周辺の筋トレです。つまり舌を大きく動かしたり、首周辺の筋肉を動かすという方法になります。

舌を突き出したり、口の中で大きく回すことで、喉の入り口周辺の筋肉も動きます。そのあたりを意識しながら行うといいでしょう。

たとえば、上を向き、舌を思いっきり突き出してみましょう。のどの奥が引っ張られるような感じがわかるかと思います。繰り返すことで喉周辺のトレーニングになるでしょう。のどのたるみ(二十顎:にじゅうあご)予防の顔ヨガなどにも出てきますので、一石二鳥です。

口の中をなぞるように、舌を大きく回すのも、喉の入り口付近のトレーニングになります。唾液もしっかり出てくるので口内環境の改善にもいいでしょう。

ヨガには、舌を突き出す「ライオンのポーズ」(シムハーサナ)というのがあります。正座になり、手を膝に置き、目を見開き、眉間を見るようにしながら、舌を思いっきり出して、「ハー」といいます。

ストレスの解消にもなるポーズですが、舌を思いっきり突き出すので、喉の入り口付近まで引っ張られるような感覚があります。のどの周辺もスッキリします。

唾で誤嚥性肺炎にならないように、むせるようになってきたら、舌や首周辺の筋肉のトレーニングをして、寝る前には、口の中を清潔に、歯磨きやうがいを忘れずに行いましょう♪

呑み込みが難しいというときには、飲み込む際に、ぐっと顎を引くというのがコツのようです。

以前NHKで、口から食べ物をとることで、元気を取り戻させるということに専念している看護師の小山珠美さんの特集(NHKはこちらをクリック)をしていました。その際に、食事をとるリハビリで、かならず顎をぐいっとひくように、促していました。

顎が上がると、誤嚥しやすいようです。

年をとるって、いろいろありますが、できるだけアンチエイジング&セルフケアで頑張りたいです♪




 

 

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