私はそれほど胃が丈夫だとは思わないのであまり刺激の強い食べ物は食ないようにしています。胃の痛みほど苦しいものはありません。
はじめて自分が胃の痛みを感じたのは、小学校6年生の頃です。
中学生活を前に緊張した春、みぞおちあたりに差し込むようなきつい痛みを覚えました。それからも、試験前や軽いストレスを感じただけでも痛みを感じるようになり、胃薬を手放せなくなったのです。
胃の裏当たりを指圧すると、不思議に痛みが取れるので、指圧器も手放せませんでした。
当時、何の知識もない私は、自分の生活を見直したり、原因を探ろうとすることができませんでした。
医者にいっても胃炎でしょう、と、胃薬だけで、詳しく改善策を指導されることもなかったのです。今思えば不親切な医者が多い時代でした。
今は、健康番組も多く、インターネットで調べることもできるので、身体の不調の原因を自分なりにしっかり分析して最善の方法を選ぶことが可能になったことは良かったと思います。
さて、長年続いた胃の痛み、その原因は(私の場合)インスタントコーヒーと缶コーヒーでした。(小学校高学年からカフェオレやインスタントコーヒーをよく飲んでいました。)
その成分の何が悪いかは、はっきりわかりません。想像すると粉コーヒーや缶コーヒーの成分が強すぎるのかもしれないです。味も全く違います。
フィルターコーヒーよりも、濃いというより、えぐみなどが残るので何かが違うのではないでしょうか。それが私のような胃には負担になっていたのでしょう。
さらに加糖の缶コーヒーには、尋常でない砂糖が加えられているといいます。その糖分は胃酸を出し過ぎる原因にもなっていたのでしょう。
甘いものも、胃には負担がかかります。
コーヒーフリークなので、今でもコーヒーは一日何杯も飲むのですが、フィルターで濾したコーヒーだけにしてからは、一切胃の痛みを感じたことがありません。多少のストレスくらいでも平気です。胃に痛みは来ないです。
昔と違ってスターバックスやコンビニの安いコーヒーもあるので、缶コーヒーを買わずに、(私にとっては)胃に優しいコーヒーをテイクアウトできるのがうれしいです。
何年も手放せなかった胃薬も、フィルターコーヒーにかえただけで、一切必要なくなりました。
人間の身体は自分にしか計り知れない、微妙で繊細なところがあると思うのです。
他人にとっては、あたりまえで平気なことでも、自分にとっては害のあるものだったりするものです。
なにか体調に不安を感じたとき、必ず自分を見つめるということが解決策を見出すヒントになると思います。
ヨガも、結局は自分自身を探るように動くだけなのです。正解はなくて、不正解もない。ただ自分の筋肉をみつめて、気持ちいいなあというところを引き延ばすようにする。関節や筋が痛いときにはかばうように動く。苦手なところは避ければいいと思うのです。
無知だった過去の自分の無駄な苦労をときどき思い出しつつ、今、無事、健康なので、まあいいかと思う日々です。