出産を経験したり、高齢により、軽い尿もれを経験する場合があります。
これは、骨盤底筋群を鍛えることで改善します。
骨盤底筋は股の間の筋肉です。排泄器官に関係する筋肉です。
実際、尿もれのリハビリでも、仰向けになり、膝をたてた状態で、骨盤底筋を収縮させ、鍛えます。具体的には、肛門をしめるような、尿を止めるような感じで骨盤底筋を収縮する訓練をします。
くしゃみをして、あっしまった、という経験のある人は、ぜひ早めにトレーニングをおすすめします。軽いほど早く改善するでしょう。
初期段階であれば、ポーズを使わなくても、尿をする時に、途中でぐっと止めるだけでもすぐに改善します。
ヨガには、骨盤底筋を使うポーズがいくつかあります。
一つ紹介します。
足を前後に開いて前屈するヨガのポーズがあります。
普通、足を前後に開いて前屈すると、前に出した足のほうのお尻は下がってしまいます。
これでは、前足のハムストリングスがうまく伸びないので、腰を水平に維持する必要があるのですが、このとき、腰を水平に維持し固定しようとするとき、骨盤底筋を自然と締めることになります。
逆に言えば、骨盤底筋に力をいれなければ、この姿勢はきれいに維持できません。
前足の腰はさがり、足は不安定になります。
筋肉がしっかりしてくると、ポーズもとりやすくなります。そのころには、尿漏れのことも忘れているでしょう。
他にも体の中心軸に両脚を引き寄せ、腰を水平にする動きのあるものは同じく骨盤底筋群を使います。
ヨガのポーズは様々な形をとりますが、その一つ一つに、意識するべき筋肉があります。
形をまねるのではなく、その動きは、どこに効いているのかを少しでいいので感じとりながら、リラックスして呼吸を楽しみましょう。知らず知らずのうちに健康で美しい体を手に入れることができるでしょう。
ヨガの動きのあるポーズは有酸素運動をしながら代謝のいいしなやかな筋肉を育て、ポーズを維持するときの呼吸は、自律神経を整えてくれます。