生きていると楽しいことと、辛いことは、必ず交互にくるようです。
だれにでも突然、嫌なことってあります。
その精神的に落ち込むような気分から、立ち直ろうとするとき、どうしてしますか。
無理して自分にポジティブに言い聞かせて、前向きになろうとしたり、嫌な気持ちを振り払うように、できるだけ早く忘れようとするものですね。
実はこれは、逆効果らしいです。
気になることは、とことん向き合う、考える、愚痴をこぼす。ノートにつけるくらいするとはやく忘れられるようです。
とにかく、どうでもよくなるまで、愚痴り続けるのがいいらしいです。つまり飽きてくることで、解決できるようです。
そう聞くと、ちょっと気が楽になりませんか。
嫌なこと、忘れようとしなくていいんだ、ぐちぐち考えていいんだ!忘れようと頑張らなくていいんだ!
その方法を知っただけで、もうすっかり気持ちが楽なったような気がします。
普通は、ストレスにしないように、気になることは考えまいとして、無理な努力をしてしまいがちです。それは間違っていたようです。
心にストレスをかかえたまま、気持ちが滅入ってしまうような状態から、早く脱出する方法は荒療治にも思えますが、超短期集中で向き合えばいいようです。
解決しようとするのでなく、嫌だなあ、腹が立つなあ、私って駄目だなあ、なんでこうなんだろうと、ぐちぐちするだけで、いつのまにか、ケロッとできるということです。
嫌なことはとことん考えましょう。飽きてしまうまで、とことん考えるのです。
自分の気持ちに蓋をしたり、変えようとしたりせず、向き合って客観的になるほうがうまくコントロールできるようです。
たとえば緊張したら、その状態を客観的に観察して、わたしってこんなに足が震えてるわという感じで、自分に自分自身を実況中継でもするかのようにしていると、しだいに落ち着いてくるといいます。
心をコントロールしたいとき共通することは
「苦しみに抵抗するのではなく、苦しみを認めて身をゆだねることが、パニックを脱出する近道」(「シロクマのことだけは考えるな!―人生が急にオモシロくなる心理術 (新潮文庫)植木理恵)
だそうです。逆とも思える方法が近道だなんて不思議ですね。
人生山あり谷あり。
この方法、知っておくと役に立ちそうです。
ちょっとしたトラブルとか、緊張する局面とか、嫌な目にあったときとか、いつもの平和な自分に早く戻りたいとき、ぜひやってみてください。
私も、さっそく実践しています。
参考
シロクマのことだけは考えるな!―人生が急にオモシロくなる心理術 (新潮文庫)植木理恵