胃の痛みを感じても、それは胃が原因ではない場合があるようです。
そのなかでも心配なのが膵炎(すいえん)。
膵臓はちょうど胃の裏側にあるので、胃の痛みだと勘違いしやすいのです。
膵臓は、血糖値を下げるインスリンというホルモンを分泌したり消化液をつくる臓器です。
膵炎の場合、肋骨のあたりを叩くと響くような痛みがあり、前かがみになると痛みは楽で、そらせると辛いのが見分けるポイントのようです。
ひどくなるとかなりの激痛らしく、命にかかわるほどのものらしいので要注意です。
飲酒が主な原因のようです。
ちなみに胃もたれのときに炭酸水を飲むと症状が改善するのは、胃の粘膜を刺激して血流を促進するためらしいです。
そもそも胃もたれは、胃の運動機能が低下してうまく消化できないため起こるようです。
胃下垂の人は痩せているというようですが、これは痩せている女性は腹筋が弱く、内臓を支えられなくて、胃が下がってしまうようです。
腹筋運動は胃の健康のためにも役に立つようです。
キャベツには胃酸の過剰分泌を抑え、粘膜を修復する成分が含まれているので、脂っこいものを食べたときや胸やけするときなどには役に立ちます。
胃酸が上がってくる逆流性食道炎を起こしやすい人にもキャベツはいいらしいです。ひどいと、胸やけだけでなく、どんさんといって、口の中に酸っぱいものがこみ上げてくるらしく鼻にまで上がると激痛をおこすらしいです。
逆流性食道炎は、食道と胃の間を赤く炎症させてしまい、食道腺がんを引き起こすこともあるらしいので食生活に気をつけたほうがよさそうです。脂っこいもの辛いものなど食べ過ぎないようにするのがいいでしょう。
バナナの茶色い部分はシュガースポットといってリン脂質という成分があり、胃の粘膜を保護し胃潰瘍などを予防してくれるらしいです。
胃痛や胃がんの原因になるピロリ菌ですが、血液検査でピロリ菌の抗体があるかどうかで簡単にわかるのだそうです。
胃や腸にポリープなどがあるとがんを心配してしまうようですが、なんでもかんでも切るのではなく、見つかっても大きくなっていなければ大丈夫なので、定期的に診断をすることで様子をみるのが大切らしいです。
内臓も切ることによって傷つけるとまた別のリスクが生まれるといいます。
見えないところは、気にすると心配になってしまいますね。
私などは、人間ドッグもなにも受けたことがないのですが、その分せめて暴飲暴食をせず胃腸には優しい生活をしようと思っています。
(2015.9.13「駆け込みドクター」より)