若いときは、髪型にこだわる時期はあったものの、髪の毛そのものを気にしたことなんてありませんでした。それが「若さ」なのです。
いまは、顔や手の衰えを気にするように、髪の「状態」を気に掛ける悲しい年齢になりました。
いえ、悲しいのは、年齢にあらがおうとする「自分の至らなさ」、そこは「年は取るものだ」と悟らねばならないところです。・・・とはいえ、気になる。
もちろん自分なりに、最善はつくしています。
髪に化学物質は一切近づけない、つまりシャンプーやリンスはつかわないで石鹸です。(これは以前にも書きましたが)
そのかいあってか先日も、生徒さんに髪の毛をほめていただけて、嬉しかったです。いや本当に素直にうれしいです。人に褒められることなどめったにないですから。
それでも、どうしようもないのが、白髪の出現です。
ついに、ちらほら、出てきました。それはそうでしょう、白髪のひとつやふたつ、なければおかしい年齢です。
さあ、それをどうするか・・・・
染めたくないのです。
なぜ?
めんどくさいから・・・
一度染めると、その作業に追われるのは、想像に難くない。そうでなくても、鏡で髪のボリュームや生え際に気をとられるのに、さらに、その根元を頻繁にチェックするのはもうしんどいです。
そこで、発想の転換です。白髪は見せることにしました。
つまり、ぱらりとちらつく白髪を隠さない、「さらす」ことで「楽になる」という選択です。
「ぱらり」に不快さがあっては、周りに申し訳ないと思い、最近のばし放題だった髪を切りに行きました。
美容院に行くのさえ、勇気がいります。それこそ、この白髪をさらすのです。もう見られる前に告白するしかない。
「白髪があるんです。でも染めたくないんです。白髪が見えても、おかしくないような、若すぎない髪型にしてください。」(恥をしのんで正直に訴えました。)
ヘッドスパしたらどう?とか思ってるのかもしれないなあ・・・いや、エステとかそういうのも苦手だからなあ
・・・という心配をよそに、粛々と仕事をしていただけました。本当に感謝です。見た目の清潔さを維持するために、また近々お世話になります。