しぶとく、英会話の勉強を続けています。
まさに、しぶとくです。
私の生活に英語は必要ないのですが、やっぱり役に立つと感じることもあるので続けています。やめてしまえば、言語なんてあっという間にさび付いてしまいそうです。今までかけた時間や努力、お金も水の泡になってしまうので、やめることが難しい状況です。
あるヨガの生徒さんも同じように英会話に取り組んでいて、話がはずみました。
彼女とやり方が似ていて、一番共感したのは、「Skypeでの英会話、話すことがない!」ということです。
もちろん、オンライン英会話(Skypeを使って英語を教えてくれるサービス)のほうは、会話材料になるもの、エッセイや、新聞記事、日常の会話の提案リストなど多く提供してくれます。
しかし、なんだか・・・気持ちが乗らなくなってくる。
英会話のレッスンの時は、まず、先生の出身に関係なく、こう聞かれます。
「元気?週末どうだった?」「どう?昨日はなんかあった?」
(毎日、特に何にもないしなあ、先生に会うのも、昨日の今日で変わりないし、家の雑用して仕事してそれだけの毎日・・)
「元気ですよ~いつもと変わらない、そちらは?」
「聞いてくれてありがとう!元気ですよ~昨日はどうだった?」
「仕事しただけ・・・」
もうこのあたりから時間を持て余すような気持になり早く今日の教材始めてくれないかなあなんて思っていたりするのです。(今思えば私が間違っていたのですが)
そして、何度オンライン英会話を解約しては、また契約したことか・・・
解約してしまうと、やっぱりだめで、自分の殻に閉じこもるような勉強になってしまうのです。
そこで、またオンライン英会話に頼る。でもSkype英会話となると、絵空事な気分になってしまう。
・・・やっと最近気が付いたのです。原因は私のほうだった。
今、フィリピン系のオンライン英会話と、日本人講師の英会話と二つ契約しているのですが、その日本人の先生が、ある日こう話してくれたんです。(先生はノースカロライナ州に住んでいます)
先生が「chit chat」って知ってる?と教えてくれました。
「日本人はとても会話が苦手だなあといつも感じます。こちらでは、みんなおしゃべりで、とにかく誰とでもよく話すんですよ。話すことで、相手がフレンドリーだなと感じ親しみをもてるようになります。そうなるとさらにお互いの雰囲気がよくなってくる。会話、ちょっとした雑談がとても大事なんですよ。もちろん、国籍や出身、プライベートな部分はあまり触れずに話します。深い社会問題も重いテーマを長話することはありませんが、ちょっと顔を合せると、本当によくしゃべるんですよ。レジでも、知らない人とでも。うまく話し続けるコツは、つまらないことでもいいので、詳細を聞いてみることなんです。そうやっているうちに話が膨らみ、初めての人とでも会話が弾んでくるから。つまり chit chat (軽い雑談)がとっても大事なんですよ。」
なるほど、話をすぼませてしまうのは、自分の興味のなさからだったと気が付きました。もっと相手に興味をもって、細かなことを聞くことが、会話の大切な潤滑油だったと、今更ですが、やっと気付けました。
もともと、話上手ではないので、今までの自分が受身すぎたのだと、目が覚める気持ちでした。社交という概念もなさすぎたのです。
それからは、気持ちを入れ替えて、ちょっとしたことにも、その詳細を聞いてみるようにしています。(もちろん差しさわりのないものばかり)
先生が「昨日はワシントンまで行ったんですよ」と言われても、今までなら、「そうですか、疲れましたね」くらいで終わっていたでしょう。
今は違います。
「何を使って?車?電車?」「どのくらいの時間?」「ガソリンは何度いれたの?」「何を食べたの?」「味は?」「買い物した?」「店員は愛想いい?」「どんなお店があった?」「天気はどうだった?」などなど、どうでもいいことではあるけれども、時間を持て余すことなく、話し続けるように、くいつき続けるのです!
さすがに先生も、そろそろ今日の教材を始めましょうとなりますが、場の雰囲気が温まり、つまらなく感じる英会話の勉強にも積極的にとりくめるような気がします。
その後は、フィリピンの先生とも、さらりと挨拶だけで済ませず、小さな出来事にも、できるだけ詳細にくいついて、「海に行った」と聞けば、泳げるのか、どんな魚がいるのか、釣りはするのかなど、考えられる限りの、どうでもいいことを話します。
そうすると、あんなに愛想のなかったフィリピン人の先生が(まじめな先生なのです、2か月くらい同じ先生についています)英会話終了後、とっても感じのいいメッセージを書いてくれるようになってきました。
話をするって、大事なんだなあと思いました。お天気程度のことでも、そのやりとりの多さが、親密度を増してくれるというのは、実感しました。プライベートなことは話すわけではないけれど、遠くの国に住んでいるよそ者どうしという感じから、ようやく、ちょっとした知人、いい人だと感じるような、距離の近さにつながります。
無関心が、すべての悲劇。
何事にも通じることですが、私の無関心がSkype英会話をつまらなくさせていたのは間違いないです。同じ先生、同じ道具でも、ようやく今、まったく違う取り組み方ができるようになりました。
英会話を勉強しようとせず、普通の人として、Skypeごしの「目の前のひと」に積極的に話をすることで、英会話に飽きることなく続けることができそうです。
ちなみに、オンライン英会話はこんな感じのものです(Youtube 貼っておきます)
社交の練習にもなります(笑)