行動パターンの訓練で性格も変わる
「注意バイアス」のテストをポジティブなものに設定して繰り返すと、思考がポジティブなものに癖づけられ、ポジティブに変わっていく。
逆の例として面白い事例を挙げられました。
レオナルドデカプリオが、映画で強迫性障害をもつ大富豪の役をしたときのことです。
役に入り込むため、彼は強迫性障害について学び病院へ行き観察し、その行動パターンをまねて役作りをしていたらしいです。すると7~8か月の撮影が終わるころ、本当に強迫性障害になってしまい、治療のため精神科に通ってやっと治ったということがあったそうです。
特定の行動パターンをとることで、脳が訓練され、性格がシフトされてしまったとういことでした。
ですので、治療のために、今度は強迫性障害の症状がないかのように(元の自分の様に)”ふるまう”訓練をくりかえしたそうです、そしてようやくまた長い期間をかけて元に戻ったということです。
つまり、性格は行動パターンを変える訓練により変えることができるということの証明です。
そこで、落ち込んだ時には、幸せな時に取るような行動をあえてするだけでもその気分を克服できるのだそうです。
幸せな時にする行動って、なんだろうと思いましたが、無意識な行動って思い出せないですね。笑ってたり、肩をゆすってたり?鼻歌?でもこれ覚えておくと気持ち変えるのに役立つかも。
そして、その行動パターンを1回2回するだけではだめで、筋トレのように毎日毎日長期的に続ける必要があるのだそうです。
でも、脳もその反射も、パターンが変わっていくのだから、自分を変えたいと思ったらやってみる価値はありそうです。
番組では触れていませんでしたが、ポーズをとると、心も変わるというのがありますよね。(これはハーバードの研究でしたか?)
スーパーヒーローのポーズをとることで、自信がみなぎってくる。
感情から行動生まれることは普通のように思われるけど、行動を変えることで感情が変わるというのは本当に驚きました。
自信がないとき、落ち込んだ時、自分でコントロールできないときは、足を大きくひらいて手を腰に当てたり、こぶしを突き上げたり、そんなこと最近思い出してはやってみたりしています。心の栄養ドリンクのようなものです。
性格は変えられるという話に戻りますが、「こういう人になろう!」と思ったら、そういう人だったらどう行動するだろうかということを想像して、その真似をする。こんな単純なことで変えられるというのは驚きです。(長期間を要するとしても)
たとえば、ボランティア精神にあふれる人間に代わりたい、でも自分はめんどくさがりやで、愛想も悪いとします。
そのとき献身的なボランティアの人ならどのように動くかをイメージして、何かにつけその真似をしていく。(心の中でめんどうだなあと思いながらも笑顔でひたすら行動していく)
そうしているうちにその行動は刷り込まれ、その人自身の性格もシフトされ、いつしかイメージすることなく自発的にボランティア精神あふれる性格になっていくのかもしれないです。
こういうのもありそうですね。本当はやさしく穏やかで無口な人間が、強く正義感あふれるリーダーになりたい。ヒーローならこうするだろうという行動パターンをとにかくとってみる。恐れず立ち向かう、そうしているうちに、勇気が身につくのかもしれないです。
凡人も社長になったら社長になれるとか聞いたことありますよね。
こういった方法を意図的に利用して自分を変えることも脳科学的に「あり」ということなのでしょう。
さて、自分をなりたい自分で装ってみるのもいいかもしれないですね。変わりたいのなら。