継続するコツは考えないこと

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今日はNHKのオイコノミアという番組で、あきらめないための経済学を取り上げていました。再放送だったけれども内容は新鮮。芥川賞をとった又吉直樹が出ている番組です。

継続は力というけれども、それが難しい。

そこで番組では、「絵馬を書く」ことの意味からはじまり、成し遂げるノウハウを探っていました。
絵馬

絵馬を書く=これはコミットメントです。

コミットメントとは、ある目標を着実に達成するため自分が将来取るべき行動をあらかじめ約束しておくこと

絵馬で宣言することで、もう後に引けない状況に追い込む。自分にプレッシャーをかけることで簡単にやめることをできなくする。

そもそも、人は目標を決めても、すぐに目先の利益に流され、将来の利益が小さく見えてしまうのだそうです。これを「現在バイアス」というらしいです。

そして、現在バイアスによって、決めていた目標もかすみ、やる気も消えて行ってしまう。

コミットメントにより、自分の誓いを宣言することは、先延ばしにしてしまう行動を防ぐ効果があるらしいです。

しかし、宣言をしても、自分の意志の弱さに負けそうになることがあるのが人間。




そこで、ゲストの為末大(元陸上競技選手)が現役時代の練習についてこのように話していました。

アスリートは、よく精神力が強いとかいわれますけど、僕らは精神力だけではなく、欲望に流されないルール設計をしているんです。

つまり、つらくても、とにかくグラウンドにいく!あとで考える。そしたら、いつのまにか練習を始めてしまって、その日のメニューをこなしている。つらいとか、今日はやりたくないというような気持ちは後回しにして考えない。とにかく現場にいって、行けば練習がはじまる。
スケジュール
それ!
偶然にも、最近、同じことを生徒さんから聞いたばかり。アスリートではないんですが。

毎週欠かさずレッスンに来られる、ある生徒さん。
しかも土曜日の朝。
感心して、
「朝は眠くて、今日はもう行くのやめようかと思うことないですか?」
と聞いたところ。
考えないようにしています、朝、起きた、行く!と

継続するコツをすでに実践しているのですね。
素晴らしい。私、この数年、習い事に行いっていますが、予約制だから、ついのびのびになっています。見習わなければと感心しきりです。
yoga
「先生も、毎週、早くにきてるじゃない!」
と返されましたが。

それは、まあ、仕事で、義務感があるからで、受ける側よりもモチベーションを維持する苦労はないもの・・・ああ、でもきっと、これも考えないメソッドに、入るのでしょうね。仕事、行くことを迷わない。習い事、自分の意志で決めれる。だからダメなんだ!習い事も仕事のようにスケジュールに組み込んでしまうべきなのか。
スケジュール2
とにかく、続けるコツは、まずコミットメント(約束を宣言)する。そして、考えない!決めたことを続けるだけ。

しかし番組の最後にこういう議論がありました。

どこかで諦めないといけない時がくる。
その冷静な判断をどうするのかが難しい。

人間はやめることの挫折感、それまでにかけた時間やコスト。そんなものが足かせになるらしいといいます。

人は、すでに支払って回収できないサンクコストに縛られてしまうことが多い。このことをサンクコストバイアスという。

サンクコストバイアスが判断を鈍らせてしまうことがあるというというのは確かにそう思う。
砂時計
続けなければ、結果はでない、でも続けても、もう結果が出そうにないこともある。
もう、やめるべきなのか。違う目標にシフトすべきなのか、やり方を変えるべきなのか、いや、もう少しやってみれば変わるのではないか。
どの世界でもその見極めは本当に難しいと思う。

続けるコツは考えないこと。でも立ち止まって考えなければいけない日がくる。




つらい決断になるのでしょうね。卒業、とか変更とか、言い方を変えて気持ちをリセットしてみる。周りも理解を示すことが大切というようなことも言っていました。

それってアスリートでなくても、普通の人生にも、何度でも何度でも、あるものです。

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