ハムストリングスの硬さが腰痛の原因の一つになっている話の続きです。
筋肉は動かさないと、疲労物質がたまり硬くなり、関節周りの腱や靭帯に負担がかかり、痛くなってしまう・・・
これは膝の痛みも同様です。
もちろん加齢による関節の痛みもありますが、腿の硬さからきている場合もあるのです。
そもそも、腿の前の筋肉(大腿四頭筋)の硬さを、日常生活で意識することがあまりありません。
教室に来られても、ある特定のポーズをして初めて、(後述します)
「すごく硬い!伸びない!」
と気が付く場合が多いです。
身体の柔らかさを比べるとき、たいてい、前屈をしてみますよね。そこはハムストリングスです。大腿四頭筋の柔らかさを比べて、柔らかいねなんて言いあうことはないかと思います。
大腿四頭筋は、立っているだけでも、重い体を支え続け、かなりよく使っている筋肉なんです。体重が重ければさらに負担がかかります。
ほおっておくと、加齢とともに、とても硬くなってしまいます。硬くなると、先述のように膝を曲げるとき、腱や靭帯を酷使してしまいます。繰り返せば痛みを感じる要因になるでしょう。
では、チェックしてみましょう。(広いところで、慎重に行いましょう)
①正座になります。
②正座のまま両膝を30センチほど開いて、手を腰の後ろについて、ゆっくり仰向けになってみます。腿がやわらかければ、なんなく仰向けになれるでしょう。でも、硬い人は膝が浮いてしまい、もしくはきつくて仰向けになれません。
③ゆっくり横向けになって足をほどいて起き上がってください。
硬さを実感した場合、ぜひ大腿四頭筋のストレッチを日常生活で入れてください。
腿の前のストレッチは、「骨盤の前傾後傾ストレッチによる腰痛予防」の体操の説明に書きますね。