「世界ふしぎ発見」2016年3月19日を見ましたか?
私がたまたまテレビのスイッチを入れたときには、番組はもう途中だったので、番組をまとめたサイトも見てみましたが、改めて、腸内細菌の働きに驚きました。
花粉症を改善するのに、「すんき」という漬物(長野県)が効果的だという検証を行っていました。こちらは住まいが関西なので京都の「すぐき」かと一瞬思ったのですが、「すんき」です。
その「すんき」が身体に上手くあった人は、花粉症に劇的に効果があったようで、Ige値というアレルギー反応の目安となる数値も基準値に向かって安定していたようです。
そのほかにも腸の中に住む「エクオール」という菌は女性の更年期障害を軽減してくれるのだそうです。更年期になると女性ホルモンの分泌が減っていくのですがそれを補う働きあるようで、骨粗鬆の予防にもなるといいます。さらにはシワも改善するらしいです。エクオールのある人はがんの発症も少ないということです。
エクオールは腸内細菌のラクトコッカス(乳酸菌の一種)と大豆に含まれるダイゼインと結びつくことによって腸内で作られるようです。でもラクトコッカスを腸内に持っていて、エクオールを作れている人は、日本人の43%らしいです。欧米は20~30%。確率的には日本人であれば期待していいかと思います。
エクオールを作れているかどうかはその人の食生活によるようです。
大豆製品をたくさん食べている人(豆腐、納豆、味噌汁など)はエクオールが非常にたくさん作られていているようです。
大豆以外にも、くずにもダイゼインは含まれていて、それは大豆の3倍にもなるようです。
こうして腸の状態を整えることは、人の気分にも影響するようです。乳酸菌などをしっかりとると、不安な感情になりにくいということです。
腸と脳は本当に密接に関係し、神経でも結ばれて、7割は腸のほうから脳へ指令が出されているということのようです、(UCLA教授エメラン・マイヤー氏による)
なので腸内環境によって感情が変化し、いつも腸と脳は相関関係があるようです。
うつ病の改善にも、栄養を改善して、腸の状態も改善していくという方法(栄養療法 エイブラム・ホッファー医師)があるようです。新宿溝口クリニックの溝口医師は日本でこの方法を取り入れているようです。ある女性は、食事と、弱った腸を改善するためにタンパク質もとるようにして2週間ほどでうつで寝たきりの状態から起き上がれるようになったといいます。
ある日本の老人ホーム施設では甘酒を毎日コップ一杯のむようにしているらしいです。快便により感情が安定することが認知症の改善にも役立っているようです。
腸内細菌は、赤ちゃんが産道を通るときに親から受け継ぐものらしく、出身地など個性のあるものらしいです。乳酸菌や麹菌など自分に合う発酵食品をみつけて腸内フローラのバランスをいい状態に保つといいようですね。