親になると人生2回勉強すると聞いたことがあります。私も例外ではなく、子供が生まれると子育て本を読み、勉強も教える毎日でした。(勉強だけでなく人生も2回やり直すような錯覚があります。)
何だかんだと子供が高校卒業するまで、勉強をみていました。
息子は、大学生となり、私のプチ教育ママ人生が終わりました。
息子には、このままうまく滑走路をすべり離陸してくれることを願います。
ほぼ家庭教師状態だった私ですが、実は、ノートのかわりに、特大の方眼紙を使って勉強をまとめたことがあります。
知識というのは、つながりや関連性をもって学ぶのが一番です。
B5サイズに書いてみても、相関図が見えてこない。小さすぎて書ききれません。
時間をかけずに、大量なと知識を伝授するには、大きな視野が必要なのです。まず森(全体)を見よ、というではないですか。そして木、枝葉を学ぶのです。
そこで、選んだのが特大の方眼紙です。
どのくらいかというと、縦70センチ横100センチです。これは文具店で束で取り寄せました。
(この写真のは、方眼紙ではなく升目の模造紙ですが似たようなものです。)
知識をまとめるならば、この特大方眼紙しかないといまでも言えます。
息子の高校の勉強を、付け焼刃で手伝うときに何度も役に立ちました。
現代社会などはとくに早くできました。テキスト1冊分をこれに1週間でまとめ上げ、相関図で説明し、相関図のなかに書き込んだ枝葉を5日間ほどでレクチャーして、翌週の大学受験の模擬試験を受けさせ、ぼちぼちの点数をとれたので間違いないです。理解しやすいので覚えやすいです。
模造紙いっぱいに覚えるべきものを書き出せば、苦手な部分も把握しやすいです。
習得した部分を、まるで塗り絵をつぶすような感覚で進められるので、精神的エネルギーが楽なのです。
完成が見えてくると楽しくもあります。安心感と自信もつきます。
さらに細かい知識の枝葉をあとで付け足すのもやり易く、写真のように脳に納められるので記憶の定着にも優れています。
どの科目も同じやり方でできます。化学や物理など理系科目こそ、無駄なものをそぎおとして知識の整理になります。それを道具に演習を繰り返し見逃しやすいポイントや弱点をまた書き込めば直前確認の最強ツールになります。
このやり方は、最小限の時間で知識を学ぶ助けになります。
私のこの方法にもルーツがあります。
私は、大学の専攻とは違い、法律関係のある難しい試験にチャレンジしていました。
そこで、膨大なパターンの書式を覚える必要がありました。どこの出版社のテキストも、たいていは図鑑サイズの分厚いテキストにまとめられていて、覚えるのに気が遠くなりそうなくらいでした。
一緒に勉強をしていた仲間のご主人が、すでに合格者でした。勉強法をきくと、その膨大なパターンをすべて、模造紙サイズの紙に、それはもう、几帳面に細かく正確に、まとめ上げていたのです。
ありがたくもそのコピーをいただけることになったのですが、それは素晴らしいものでした。その労力を思うと、いまでも頭が下がります。
そのまとめたものを、眺めて覚えると、なんとするすると、記憶がはかどること、そして、思い出すときもイメージしやすいのです。
その快適さを覚えていたので、迷いなく模造紙サイズの方眼紙を取り寄せ購入しました。
人生に無駄はないですね。私の力量と忍耐のなさで、挫折に終わった資格試験ですが、そこで鍛えた勉強法は、子育てで役に立つことになりました。
もう、息子も模造紙では足りない学習の世界にいるので、懐かしい思い出になりました。この方法が誰かの役にたつといいのになあと今は思います。