一人でゴミを拾いながら、歩き続ける人。寝屋川市

日記

先日、路線バスに久しぶりに乗って、寝屋川市駅近くの神社で降りました。

そこから、しばらく歩いていると、目の前を歩く女性が、ぱっと何かを拾いました。

よくみると、左手にレジ袋のようなものを持っていて、リュックを背負いながら、わりと早いスピードで歩いています。



もしかして、ゴミを拾った?

そう思いながら、後ろを歩いていました。

すると、また、何かを拾って、そのビニール袋に入れては、歩き続けます。

ああ、やっぱり、ゴミを拾いながら散歩しているんだと、わかりました。

同じ方向だったので、ずっと見ていると、歩道に時々おちているゴミを、手袋をした手で拾い続けます。

左手のビニール袋は複数で、一つには空き缶のようなもの、もう一つには紙くずのようなものが入っているようでした。ちゃんと分別されています。

ただ、ただ、すごい、すごい、と感心しながら後ろを歩きました。

その人は、小柄な中高年の女性です。

きっと習慣なのでしょう。さすがの足腰の強さで、歩くスピードは落ちません。どこまで行くんだろう。なにか感謝の気持ちを伝えたい。でも声をかけることもできない。

そう思っているうちに、方向が分かれてしまい、見失うことになりました。

自宅で母にその話をすると、母も知っていました。その人は何年も前からそうしていて、よく見かけるようです。母などは、みかけると感謝を込めて挨拶するようにしているらしいです。その女性だけでなく、その女性のご主人も、無償で、自主的に歩道を掃除したり、歩道橋に張りついた苔をはがしたりと、感心なご夫婦のようです。

本当に頭が下がります。自分にできるだろうか。

こんな人が、この街にいるというだけで、ほっとします。

この女性、目的を持って歩く甲斐あってか、そのスピードも速く、足も引き締まっていて、姿勢もよく、とても若々しく、素敵でした。




 

 

 

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