年をとると、一年一年が早いのは誰しも感じることだと思います。
ある程度の年齢になると、残りの人生をどう生きるべきかと考える機会はぐっと増えてくることでしょう。
そのせいか、後悔のかわりに、説教じみたことを言うようになるので注意が必要です。
賢者は歴史に学び、愚者は過去に学ぶといいます。
明らかに後者である自分を失笑しながらも、粛々とたゆまぬ努力をして生きていきたいと思うお正月です。
さて、最近、私の英語の先生が日本人になりました。
英会話というと、ネイティブ講師。臨場感がありモチベーションも上がる。なんだか映画のなかにいるようで、恥ずかしげもなくYeah! とかReally?とか言えるのは目の前に異国の人がいるからこそなのです。
私も英会話を始めたときからずっとネイティブ講師で学んできました。
しかしここにきて日本人講師は私にとって救世主となっています。
日本人の先生、最高です。(数人あたりましたがどの先生もハイクオリティー)
私はネイティブ講師に通いつつ、時々安価なフィリピン講師に浮気もしました。
しかし英語にもメイドインジャパンのクオリティーをみました。日本人ってがんばりやさん。得るものが多いです。声を大にしていいたい。ぜひ日本人の英語の先生にも、習うべきです。
ネイティブ音声のソースは無料でラジオでもネットでもなんでも使えます。英語指導の資格のないかもしれないネイティブ講師に、だらだら教わるよりは、効率がいいのです。
さらにレッスン中の安心感、無理してグローバルな価値や視野を意識せず、島国人間として会話できることに、ほっとします。もちろんすべて英語でしゃべるのですが、参考書では知りえないことをときどき日本語で丁寧に教えてくれます。
私のほうは、大きな犬小屋を与えられたペットが、小さな犬小屋をみつけ安住してしまうさま、に似ているかもしれません。
居心地よすぎて鎖国に戻ってしまいそうなので、たまにネイティブ講師に向き合うためにカフェなどを使い会話してバランスをとっています。しかし、つくづく思います、私は日本が大好きのようです。
私の日本人の先生、定年退職した年長者です。知識が豊富で飽きません。しかしそれ故に、買いかぶった宿題を出してくれます。
私も、どちらかというと、敵に背中を見せたくない性格なので、出された宿題に「OK、宿題大好きだから大歓迎、ナイス」などと、軽口たたいてしまいます。
あ~せっかくの休日が、宿題でつぶれると思いつつ、次回のレッスンで「全部やったよ」と、楽勝なムードで言いたいがために、必死で仕上げるのです。
宿題は、ハリーポッターを書いた著者J.Kローリングのハーバード大学卒業生に向けた演説
ためになりそうです。
同時に、間違いなく好きで読む文章ではないです。
もちろんリスニングだけでわかる力量はないので、長文読解の作業、せっせと単語を調べることになります。
ハリーポッターのファンでもないので、退屈極まりない作業です。
しかし、さすがJKローリング。読むべき価値のある内容でした。
その中の素晴らしい一節がこれです。(ざっくりの意訳です。)
「つまづきから知恵や強さが生まれ、その知識はあなたを確かなものにしてくれるのです。」
「不運によって試されなければ、本当の自分自身などを知ることはできないのです。」
「幸福は、人生は手に入れたもののチェックリストではない、ということを知ることにあるのです。学歴や資格はあなたの人生ではない。」
「人生は困難で複雑でコントロールできないものであり、それを経験した人間はその栄枯盛衰を生き抜けるのです。」
「用心しすぎてチャレンジしない人生は、生きていないのと同じ、それは何もしないという失敗にすぎない。」
これは演説の前半部分で、後半はイマジネーションの必要性、共感する力、社会貢献をアドバイスしています。
もしも興味があれば、その演説聞いてみてください。リンク張っておきます。(スピーチの全文も載っています。)
宿題には洋楽の歌のコピーもあります。こちらは楽しい♪ 私のお気に入りはこれ!人生はやはり、サバイバル、なのです。
カバーも多いのですが、おしゃれなバージョンはこれ♪